
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
前走でキッカケを掴む走り 課題は雨馬場ですね
2022/9/23(金)
今週は日曜の中京で乗せていただきますが、期待は2歳未勝利のキングオブザナイルです。デビュー前から追い切りを含めて頻繁に乗せていただいている存在。当初から素質は感じつつも、子供っぽい気性が目立っていたのですが、初戦はスタートで待たされたこともあり、気が抜けてしまい競馬になりませんでした。
2戦目は僕が病気で乗ることができませんでしたが、距離を延ばしてメリハリをつける競馬を意識させたところ、逆に引っ掛かってしまい、条件変更が裏目に。そこからの前走は再び距離を詰めて臨んだところ、もう少しで馬券圏内の走り。ようやくいいところを見せてくれましたね。
今回はプールも併用して体を引き締めるようやってきているそうですし、同じ条件なら前進を期待したいものですが、週末は台風接近による雨は免れられないでしょう。本音をいえば良馬場向きですし、何とか権利以上を目指せるといいのですが。
続いて青木厩舎の新馬は関東馬の依頼という未知数ですが、8頭立ての少頭数。この条件を活かしたいです。
先週の台風が去ったあと、一気に気候も秋らしくなってきましたね。北海道から帰ってきたあとは暑さに驚きましたが、慣れてきたタイミングで気温も落ちてきたので体調管理には気を付けたいものです。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。