
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
今週は中京で騎乗します
2022/9/9(金)
北海道シリーズが終わり、久々に関西へ戻ってきました。今週は日曜中京のキングオブザナイルに乗せていただきます。
札幌から栗東に戻ってからも度々乗せていただいていますが、まだ追い切りの動きも重さがあって、もう少し良くなって欲しいところ。北海道と比べればトレセンの方が調教施設は充実していますし、良化の可能性は期待できます。口向きなどは以前より良くなっているものの、初戦と2戦目で行きっぷりが違った点も課題。競馬も覚えて欲しいです。
先週の競馬ではシティレインボーはあれだけ手応えがなかったあたり、距離が長すぎたという感触。あそこまで負ける馬ではありませんからね。
道営のメイドイットマムはズブさがあるとは聞いていたものの、3~4コーナーで一度、フワッとしてから、最後にまた盛り返す走り。聞いていた以上にズブさがありました。ただ、芝も合いますし、能力もありますね。
先週の競馬を終えてからフェリーに車を積んで戻ってきましたが、台風の進路も心配な状況。船の揺れも激しかったです。久々の本州は日によりますが、札幌と比べると暑いですね。これから早く体も慣れていってほしいところですが、トレセンでは競馬学校生徒の姿が増えてきていましたよ。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。